気分の落ち込みと、どう向き合えばいいですか?
問題と向き合って、打てる手を打ちましょう。
更年期以降に「気分が落ち込みやすくなった」という方は少なくないようです。
おそらく女性ホルモン「エストロゲン」の低下が影響していると思われます。ただ、それだけが原因というわけではなく「自身の緩やかで小さな変化に気が付いてしまいやすい時期」であることも関係しているのではないでしょうか。女性には自身の見た目を気にする人が多いので、鏡やオンライン会議のモニターで自分の姿を見るたびに「白髪が増えたな」とか「太ったかも」、「老けたなぁ」なんて思いがち。そういう経験を重ねていると自信がなくなるし、日頃の心の持ちようにも案外影響があるものです。これまで無意識に抱いていた自信が少しずつ失われていく、だから気持ちが上がりにくくなる…そういう年代なのだと思います。
「気持ちが上がらない状況」に陥らないために、できることは?
現状をきちんと捉えることが大切です。自身の体と心、あるいは環境にそれぞれどんな変化が生じているのか。そして、それぞれにどんな対処ができるのか。例えば体の場合、医療的にできることとして「ホルモン補充療法」などがあるし、セルフケアとしてはサプリメントの活用など、できることはたくさんあります。起きている問題をすべて「年齢のせい」のように大雑把な捉え方をして思考停止してしまうと打てる手も打てなくなりますから、まずは自身の悩みや困りごとについて整理してみるとよいでしょう。