エクオールが作れない人ほど
更年期症状は重い

エクオールの量と症状の関係

更年期症状が重い人はエクオールの排泄量が少なかった

更年期症状が重い人と軽い人の尿中に排出された成分から更年期症状とエクオールの関係性がわかりました。
これまで、大豆イソフラボンの更年期症状に対する効果を検討する試験はいくつも行われてきました。
しかし、一貫した結果は得られず、これがなぜなのかという事が検討されてきました。
そこで、更年期症状の程度の軽い女性と重い女性の尿中に排出されたダイゼインとゲニステイン(大豆イソフラボンの一種)の量を調べたところ、相関はありませんでしたが、ダイゼインの代謝物質である「エクオール」量が尿中に少ない人は更年期症状が重いという結果が得られました。

更年期症状の程度の軽い女性と重い女性の尿中に排出されたダイゼインとゲニステイン(大豆イソフラボンの一種)の量の比較

調査内容

女性108人を対象に2日間の食事調査を行い、食事調査の最終日に24時間蓄尿し、尿中のダイゼイン、ゲニステイン、エクオール量を計測。
同時に、更年期症状についてアンケートを行いスコア化した。
その結果、更年期症状の重い人と軽い人では、尿中のダイゼインとゲニステインの量に大きな差は見られなかったが、症状の重い人のエクオール量は明らかに低かった。
内山成人ほか:日本更年期医学会雑誌 15:28-37, 2007

ダイゼインとゲニステインの2つの大豆イソフラボンの尿中排出量には差が見られなかったことから、 更年期症状の軽減には大豆イソフラボンではなく、その代謝物のエクオールが大きくかかわっていることがわかりました。

髙松 潔 先生
監修 髙松 潔 先生
つくばみらい遠藤レディースクリニック 顧問

1986年 慶應義塾大学医学部卒業。

1992年 ドイツ・ベーリングベルケ社リサーチラボラトリー留学。

2007年 東京歯科大学市川総合病院産婦人科教授。

2008年 慶應義塾大学医学部客員教授(産婦人科学)兼任。

2024年 つくばみらい遠藤レディースクリニック 顧問。
日本女性医学学会専門医・指導医、同学会理事長、
日本女性心身医学会認定医、同学会理事長など。

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公開日:2020年10月29日

更新日:2026年1月26日