性交痛
の原因・症状と対策方法
性交痛の症状について
【症状の概要】
膣の粘膜が弱くなって分泌物が減少するので、性交時に痛みを感じたり、出血を起こすことがあります。
女性のQOLを激しく低下させたり性生活に支障を来すことがありますので、更年期の重要な症状のひとつに位置付けられます。
- 外陰、あるいは挿入時に痛みを感じる
- 膣内にうるおいが無くなった気がする
性交痛が起こる原因
更年期には、膣の機能低下により血流が低下し、膣の乾燥や感染が起こりやすくなることが分かっています。
性交痛は更年期により女性ホルモンの分泌が減少し、膣の部分の潤滑液などが十分に出ないなどの理由で生じます。
心理的な原因も加わり原因は多岐にわたります。
我慢して性交を続けることで傷口から感染したり、さらに心理的要因から潤滑液不足の現象が起き、痛みが増すなどの悪循環に陥ることがあります。
簡単にできる対処法
パートナーに状況をよく説明し協力してもらうようにすることも大切です。
潤滑ゼリーなども多種発売されていますので専門家に相談してみましょう。
治療法として膣症状の改善にHRT(ホルモン補充療法)が選択される場合もあります。
また、性交時に膣の奥の方で痛みを感じる時は骨盤臓器内に炎症など別の病気の可能性が考えられるので専門医への相談をおすすめします。
監修
野崎 雅裕 先生
野崎ウイメンズクリニック 院長
1979年九州大学医学部 卒業、1999年 九州大学病院産婦人科 准教授、
2006年 九州中央病院 副院長を経て 2010年より現職。
日本産科婦人科学会専門医、日本女性医学学会 認定医・代議員、日本女性心身医学会認定医・評議員、NPO法人 更年期と加齢のヘルスケア学会(理事・九州支部長・シニアメノポーズカウンセラー) など学会および団体に所属。
長年、不妊治療、思春期から更年期のホルモン療法や漢方療法、月経痛や女性のこころとからだの悩みに関する医療に従事されている。
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