更年期の身体の変化
卵巣機能の変化
加齢に伴い卵巣の形態や機能にも変化が起きます
更年期(閉経前後)におきる女性の身体の変化のひとつに、卵巣組織の変化があげられます。
卵胞(卵子のもと)が消失し、排卵も停止するのでホルモン産生が低下・消失していきます。
こうして、ホルモン産生がうまくできなくなり、エストロゲンレベルが低下すると、身体に様々な変調をきたします。

麻生武志・寺内公一・宮原富士子:『インフォームドコンセントのための図説シリーズ
ホルモン補充療法 改訂版』 p.18-19, 2012
身体の変化
年齢による身体の変化もエストロゲンが関係しています
女性ホルモン(その中でも卵巣から放出されるエストロゲン)は単に生殖に関わっているだけではなく、女性の身体の様々な臓器に働きかけ多くの役割を演じています。

麻生武志・寺内公一・宮原富士子:『インフォームドコンセントのための図説シリーズ
ホルモン補充療法 改訂版』 p.18-19, 2012
更年期以降の女性における卵巣機能とエストロゲンの欠乏の変化には、下の図のように症状と時間に関連性がみられることがわかっています。
まず、エストロゲンの低下と欠乏に伴いホットフラッシュや発汗が早期に出現します。
このような自律神経失調症状が出た後に、倦怠感、うつ、不眠などの精神症状が出現します。
一方で、エストロゲンの働きかけを失った臓器の変化として泌尿生殖器の萎縮、骨量減少、脂質異常症、動脈硬化が徐々に進行していきます。

中村幸雄ほか:日本産科婦人科学会雑誌 51:1193-1204, 1999 より作成

1986年 慶應義塾大学医学部卒業。
1992年 ドイツ・ベーリングベルケ社リサーチラボラトリー留学。
2007年 東京歯科大学市川総合病院産婦人科教授。
2008年 慶應義塾大学医学部客員教授(産婦人科学)兼任。
2024年
つくばみらい遠藤レディースクリニック 顧問。
日本女性医学学会専門医・指導医、同学会理事長、
日本女性心身医学会認定医、同学会理事長など。









