40代以降の女性は生活習慣病になりやすい?
動脈硬化やメタボ予防に必要な対策とは

髙松 潔 先生
監修 髙松 潔 先生
つくばみらい遠藤レディースクリニック 顧問

1986年 慶應義塾大学医学部卒業。

1992年 ドイツ・ベーリングベルケ社リサーチラボラトリー留学。

2007年 東京歯科大学市川総合病院産婦人科教授。

2008年 慶應義塾大学医学部客員教授(産婦人科学)兼任。

2024年 つくばみらい遠藤レディースクリニック 顧問。
日本女性医学学会専門医・指導医、同学会理事長、
日本女性心身医学会認定医、同学会理事長など。

40代以降の女性は生活習慣病になりやすい?動脈硬化やメタボ予防に必要な対策とは

女性にとって大切な役割をもつ女性ホルモンの一つであるエストロゲンは、妊娠や出産に適した体づくりに必要であるだけでなく、骨や脂質の代謝などにも関連し、骨量の減少や血管の劣化を抑えて骨粗鬆症や動脈硬化を予防し、内臓脂肪を分解しやすくするなど、健康を維持するうえでも欠かせない存在です。
40代以降は女性ホルモンレベルが大きく低下し内臓脂肪が増えることで体重増加・肥満となり、メタボと呼ばれるメタボリック症候群やさまざまな生活習慣病へのリスクが高まります。生活習慣病を防ぎ生涯に亘って元気な毎日を過ごすためには、どうすればよいのでしょう?

女性ホルモンレベルが低下するとメタボになりやすいのはナゼ?

そもそも、なぜ女性ホルモンレベルが低下すると、メタボのリスクが高まってしまうのでしょうか?
女性の健康を支える女性ホルモンには、さまざまな機能がありますが、コレステロール代謝への作用もそのひとつ。LDL(悪玉)コレステロールが増えるのをおさえ、HDL(善玉)コレステロールを増やして健康な血管の機能をサポートしています。
ところが、40代以降に女性ホルモンレベルが低下すると、LDLコレステロールが増加し、血管の弾力性が低下して血圧が上がり、メタボにもなりやすくなってしまうのです。メタボは、糖尿病、脂質異常症や動脈硬化などの生活習慣病と密接に関連しますので、十分に注意しなければなりません。

エクオールが糖尿病、動脈硬化のリスクや悪玉コレステロールを抑制

エクオールは、大豆や大豆製品に含まれる大豆イソフラボンが腸内細菌によって代謝されてできる成分です。さまざまな研究を通して、女性ホルモンのエストロゲンとよく似た働きをすることがわかっており、メタボや血管の健康への働きかけが期待されています。
実際に、エクオールを産生しない閉経後の女性34人を対象に、エクオール10mg摂取群とプラセボ(対照偽薬)摂取群に分けて試験を実施。12週間の摂取で、糖尿病や動脈硬化の指標が有意に下がり、LDLコレステロールが減少したことが明らかになりました。

40代以降の女性は生活習慣病になりやすい?動脈硬化やメタボ予防に必要な対策とは

Usui T, et al. : Clin Endocrinol 78:365-372, 2013より作成

「中年太り」という言葉が示す通り、40代以降は太りやすい年代です。まずは摂取エネルギーを調整し、特に甘いものを含む間食類を抑えましょう。1日3回の食事の時間を一定にして、極端に遅い夕食は避け、食事を楽しんでゆっくりよく噛んで摂りましょう。また、基礎代謝を維持するために筋トレーニングも有効です。無理なく続けられる方法をみつけ、意識して体を動かすことに心がけたいですね。自分の適性体重を知り、食事・運動、そしてエクオールで生活習慣病対策に取り組んではいかがでしょうか。

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公開日:2020年10月

更新日:2026年7月14日