女性ホルモンの減少が目尻のシワを招く!?健やかな肌を保つ方法
麻生 武志(あそう たけし)先生
東京医科歯科大学名誉教授
医学博士。京都大学医学部医学科卒業、スウェーデン、米国留学、東京医科歯科大学大学院教授、同医学部付属病院周産・女性診療科長などを務める。著書に「女性総合外来:基礎と実践」など多数。
年齢を重ねるとともに、「化粧ノリが悪くなった」「いままでのスキンケアでは不十分かも」……そのように実感することはありませんか?そうした肌の変化には、もしかすると女性ホルモンの変化が影響しているかもしれません。
とくに40代以降は、女性ホルモンが大きく減少する時期。これまでになかったような肌トラブルを感じる人が多くなります。肌のコンディションが思いどおりにならないと、気分も落ち込んでしまいがち。状態や原因に合わせたケアを始めることが大切です。
いくつになっても、若々しい肌を保つために知っておきたいスキンケアについてお伝えします。
とくに40代以降は、女性ホルモンが大きく減少する時期。これまでになかったような肌トラブルを感じる人が多くなります。肌のコンディションが思いどおりにならないと、気分も落ち込んでしまいがち。状態や原因に合わせたケアを始めることが大切です。
いくつになっても、若々しい肌を保つために知っておきたいスキンケアについてお伝えします。
目尻のシワやたるみ……加齢とともに変化する肌コンディション
肌のたるみ、目尻のシワ……。加齢につれて、肌は変化していきます。肌老化の大きな原因とされるのが、紫外線。「光老化」という言葉もあるように、蓄積された紫外線によるダメージは、加齢とともにシワやシミ、たるみなどになって表面化してきます。
肌をサビつかせる活性酸素や間違ったスキンケアによるダメージなども肌老化の原因となりますが、40代以上の女性がとくに意識したいのが、女性ホルモンの減少による影響です。
肌をサビつかせる活性酸素や間違ったスキンケアによるダメージなども肌老化の原因となりますが、40代以上の女性がとくに意識したいのが、女性ホルモンの減少による影響です。
加齢にともなう女性ホルモンの減少が肌トラブルを招く
年齢とともに、肌のコンディションが変化する原因の一つが、女性ホルモンの減少である考えられています。
女性ホルモンのうち、卵巣から分泌されるエストロゲンは、肌の弾力性を保つコラーゲンやエラスチンなどの生成に関わっているため、エストロゲンが減少することで、肌のハリやみずみずしさが失われ、シワやたるみといった肌の老化を招いてしまうのです。
女性ホルモンのうち、卵巣から分泌されるエストロゲンは、肌の弾力性を保つコラーゲンやエラスチンなどの生成に関わっているため、エストロゲンが減少することで、肌のハリやみずみずしさが失われ、シワやたるみといった肌の老化を招いてしまうのです。
エクオールが女性ホルモンの減少による目尻のシワを改善
シワへの効果をうたう化粧品も発売されていますが、内面から気になるシワを改善してくれる成分があります。
それが、大豆由来のエクオール。エクオールは大豆イソフラボンが腸内細菌により代謝されてできる成分で、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きを発揮します。つまり、エストロゲンが減少した体内で、エストロゲンに代わってエクオールがその働きを補うのです。
実際に、エクオールを産生できない45~65歳の閉経女性101人を対象にした試験が実施されました。エクオール10mgと30mg、プラセボ(対照偽成分)群の3グループに分けて12週間摂取し続けてもらったところ、エクオールを10mg摂取した群で目尻のシワの面積対する抑制が認められたことが報告されています。
それが、大豆由来のエクオール。エクオールは大豆イソフラボンが腸内細菌により代謝されてできる成分で、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きを発揮します。つまり、エストロゲンが減少した体内で、エストロゲンに代わってエクオールがその働きを補うのです。
実際に、エクオールを産生できない45~65歳の閉経女性101人を対象にした試験が実施されました。エクオール10mgと30mg、プラセボ(対照偽成分)群の3グループに分けて12週間摂取し続けてもらったところ、エクオールを10mg摂取した群で目尻のシワの面積対する抑制が認められたことが報告されています。
加齢によって変化する肌には、年齢に合わせたケアが必要になります。食事や運動など生活習慣の見直しに加え適切なお手入れで、いつまでも若々しい肌を保ちたいですね。
掲載:2020年10月
掲載:2020年10月